菊陽中学校の合唱コンクールに行って来ました!

2022年10月20日(木)と28日(金)の2日に渡って、菊陽中学校の合唱コンクールが行われました。

感染防止対策として、3年生だけのコンクールが20日に行われ、28日は午前中に1年生、午後から2年生のコンクールが開催されました。

私は審査員として伺いましたが、全学年のクラス合唱を聴くことができて本当によかったです。

私は昨年も一昨年も菊陽中学校の合唱コンクールに行きましたが、昨年は新型コロナの感染状況から、1、2年生の合唱コンクールは3学期に延期され、3年生だけの合唱コンクールが10月にありました。

そして保護者は参観することができませんでした。

一昨年は1クラスずつ音楽室に入室してそこで歌い、その様子が各教室に配信されました。

今年は、全学年が一堂に会することはできませんでしたが、学年ごとの合唱コンクールが体育館で行われ、保護者も参観することができ、ほんとによかったなあと思いました。

3年生の合唱コンクールについて

3年生は、どのクラスも、みんなで一生懸命に練習したことが伝わる合唱でした。

今年の3年生は小学校を卒業する前に新型コロナが流行り出し、中学校の3年間をずっとコロナの中で過ごしてきた子ども達です。

友だちと肩寄せ合っておしゃべりすることもできない、給食も前を向いて黙食、何度も休校になり家にいないといけないし、せっかく入った部活も思い切ってできない・・・想像しただけでもストレスが溜まっちゃいそうです。

人生の中で一番成長の度合いが大きい中学時代なのに。(涙)

でも、みんなしっかり声を出して一生懸命に歌っていました。

練習する時間も少なかったでしょうに、子どもって偉いなあと思いました。

3年生の課題曲は「群青」でした。

これは東日本大震災で大きな被害を受けた南相馬市の小高中学校の震災当時の1年生と音楽の小田美樹先生が作ったものです。

震災から2年が経ち、その子達が中学校を卒業する時に、遠くに行ってしまった友を想い、共に過ごした日々を懐かしみ、それでも希望を胸に前に進もうとしている気持ちを歌っています。

それから10年の月日が経ち、今、熊本の中学生達が彼らの気持ちを想像して、この歌を歌うのには大きな意味があるなあと思いました。

卒業式に向けてのアドバイス

審査講評では、卒業式で学年合唱をする時のために、今回の課題曲「群青」についてのアドバイスをしました。

どのクラスの合唱も、サビになると声も前に出てきて、とても感動的でした。

でも、出だしがもったいないと感じたので、そのことをお話しました。

この曲は「ああ」ということばで始まります。

ああ あの町で生まれて 君と出会い

私はこの出だしの歌い方がとても大事だと思います。

「ああ」というのは感動のことばですよね。

前奏を聴きながら、この「ああ」を歌い出すまでに、共に過ごした友達のことやこれから旅立つ自分達のことを思い描くことが大事です。

そしてその感動を「ああ」という言葉に込めます。

楽譜上ではmp(メゾピアノ)という強弱記号がついていますが、それは気にしなくてしっかりと出していいです。

どうせ、低い音程で斉唱だからそんなに大きくはなりません。(笑)

この出だしを感動を持ってしっかりと歌うことで、聴く人の心もつかむし、その後のサビもさらに歌いやすくなります。

そして最後、たくさん盛り上がった後、再び斉唱になるんですね。

また 会おう 群青の町で

最後を丁寧に、心一つに歌って欲しいです。

終わりの「でー」は指揮者に集中し、余韻を持って終わりましょう。

でも後奏が終わるまでは、歌の世界を維持しておいてくださいね。

卒業式では、ぜひこのことを意識して、すばらしい歌声を響かせて欲しいと思います。

審査講評に入る前に、予定外でしたが、「群青」の学年合唱をしてくれました。

一生懸命に歌う3年生達の姿に、私は胸が熱くなりました。

1、2年生の合唱コンクールについて

1、2年生の合唱コンクールは3年生のコンクールの次の週にありました。

私がすごく感心したのは、どのクラスの合唱も、言葉がとてもよく分かったということです。

やはり合唱は音だけではなくて言葉を伝えるものだから、そこはとても大事ですよね。

それから男子の声が柔らかくてとてもよかったです。

また菊陽中には合唱部があり、女子の歌声も素晴らしかったのですが、クラスによってはソプラノ、アルトどちらかの声が聞こえにくくてもったいなかったです。

でもどのクラスも、今まで一生懸命に練習したことが伝わる合唱でした。

中には、強弱や歌い方に工夫が感じられ、「ここはこう歌おうね!ここはこんなんがいいんじゃない?」と言い合いながら練習する姿を想像しました。

1、2年生へのアドバイス

1、2年生には、合唱の要素である、ことばやハーモニー・バランスについて簡単にお話しました。

ことばについて

先程も言いましたが、どのクラスの合唱もことばがよく分かりました。

これはとても大事なことです。

でも、ことばの頭を意識して強く歌うともっと伝わります。

例えば、「こんにちは、今日は合唱コンクールでした。」というフレーズなら、「こ」と「きょう」と「がっ」(「コ」も強めに)を意識します。

これをするだけで数倍上手に聞こえますよ!

それから、口の形も大事ですね。

アは縦に開けます。

ウは細くしてお腹から出します。

横に広げるとベチャっとなって深さが感じられません。

口の形を意識することで説得力が増します。

ハーモニーやバランスについて

どのクラスもパート練習をしっかりしてきたのが分かりましたが、今、自分は主人公(メロディー)なのか脇役なのかを意識すると、更に素晴らしい合唱になります。

まずはみんなでメロディーをしっかり歌い込むことも大事かなと思いました。

「心を一つにする」とは

審査を依頼されて伺う時に、ほとんどいつもお話します。

「心を一つにする」ってよく言いますよね。

でも、具体的にそれはどんなことなのでしょうか?

私は全員が同じ方向を見ることだと思います。

お互いを見ていたら、見る方向は逆になリますよね。

みんなが同じ目標を見ていたら、矢印の先は一つになります。

だから、クラスみんなで何かをする時、ぜひ一つのものをみんなで見ながらがんばって欲しいなと思います。

素晴らしい歌声をありがとうございました!

菊陽中学校の皆さん、素晴らしい合唱を聴かせていただいて本当にありがとうございました。

感染拡大防止のために、学年ごとに開催されたので、全学年の合唱を全て聴くことができたのはわずかな先生方と私だけだったと思います。

そんな幸せな機会に恵まれて本当に嬉しく思っています。

そして、3月の卒業式で、卒業生の歌声が体育館に響き渡ることを心から祈っています。

ありがとうございました!

 

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35年間の中学音楽教師の経験を生かして、現在は吉岡裕美ミュージックスクールにて歌とピアノのレッスンをしています。
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また、30年間、大津少年少女合唱団の指導をしています。

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