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希望を胸にピアノの練習を始めたものの、「基礎練習ばかりじゃつまらない、もっと楽しく上達できる方法はないだろうか?」
そう思ってらっしゃいませんか?
今回は、私の教室に来られている70代のレッスン生、Mさんが1ヶ月でビックリするほど上達した5つのポイントについてご紹介します。
その前に、こちらに書いている、ピアノを弾くための基礎についても見ておいてくださいね。
https://flowerlove.kumamoto.jp/piano-5dankai-kisorensyu
大人のピアノ初心者が1か月で上達する5ポイントはこれ!
まず、弾きたい曲を決めましょう。
基礎練習曲も大事ですけど、やっぱり弾きたい曲の練習をすれば意欲も上がりますよね!
その曲を決めた後の上達ポイントは下の5つです。
1.その人のレベルに合わせた楽譜にアレンジする
2.まずは右手、左手と片手ずつ練習する
3.ゆっくりと強く弾く
4.難しいところを繰り返して練習する
5.録音して聴き直す
それでは、一つずつ説明していきますね。
1.その人のレベルに合わせた楽譜にアレンジする
自分が弾きたいと思った曲が、現在の自分のレベルよりかなり高度だったら、どんなにがんばってもすごく時間がかかって疲れてしまいます。
それで、その楽譜を自分のレベルに合わせてアレンジしましょう。
例えば、右手部分は一番上の音だけを弾くとか、左手部分のリズムが難しいところは、とりあえず伸ばしたり4分音符にしてみたりとか。
まじめに楽譜通りに練習して進歩が見えないより、簡単バージョンでとりあえずは早く弾けるようになる方がモチベーションが上がります。
楽譜をコピーして、自分で最初は弾かない音符を鉛筆で消していってもいいですし、教室に通っている方で、そこの先生が簡単楽譜を作ってくださるなら一番いいですね。
それが無理なら、すぐにダウンロードできるヤマハ「ぷりんと楽譜」で探せば、同じ曲でも入門編、初級編、中級編、上級編と様々なアレンジの楽譜がありますので、それを使うのもいい方法です。
2.まずは右手、左手と片手ずつ練習する
まずは右手、左手どちらからでもいいですが、片方ずつ練習しましょう。
この時、メトロノームで拍を取り、伸ばす音をきちんと伸ばすようにしましょう。
また左手が弾けるようになったら、左手を弾きながら歌ってみるのもいい方法です。
その後、両手で練習するようにしましょう。
3.ゆっくりと強く弾く
最初はテンポを落としてゆっくりと弾いてください。
そして、楽譜にPなどの記号があっても、どの音も強くはっきりと弾きます。
ゆっくり弾くというのは簡単そうですけど、実はなかなか難しいです。
ゆっくり弾いているつもりでも知らず知らず速くなってしまったり、簡単なところだけ速くしたりしてしまいます。
メトロノームを使ってテンポを保ちましょう。
私はよく「飽きるほどゆっくりと」と言っています。
ほんと、ゆっくり弾くというのはおもしろくないんですよね。
でも、ぐっと我慢してゆっくり弾きます。
それを繰り返しているといつの間にか指がなめらかに動くようになり、速いテンポで正しく弾けるようになります。
そうなるまで焦ってはいけません。
「急がば回れ」という言葉通り、辛抱してゆっくり練習しましょう。
4.難しいところを繰り返して練習する
練習をしていて引っかかったら、なぜかどうしても最初に戻る方がおられます。
これは時間の無駄ですよね。
できるところはもういいので、引っかかるところだけを何度も繰り返し練習しましょう。
この時も、もちろん「飽きるほど」遅いテンポからです。
何度も繰り返し、他の簡単に弾けるところと同じテンポで弾けるようになったら、最初から通して弾いてみましょう。
これで、1曲、仕上がりに近づきましたね。
5.録音して聴き直す
だいたい弾けるようになったら、録音して聴いてみましょう。
そうしたら、音が弱いところや粒が揃っていないところなどに気づくはずです。
その反省をもとに練習して、再び録音してみてください。
また、可能なら先生に弾いてもらったのを録音して、家で毎日聴くと、上達の進度がすごく上がりますよ。
力がついたら楽譜のレベルをあげましょう!
上の5つのポイントで練習すると、今までよりずっと速く弾けるようになります。
弾けるようになったら、楽譜のレベルを上げていきましょう。
あるレッスン生の女性は、とても熱意がある方で、自分の弾きたい曲がおありです。
彼女はショパンの「幻想即興曲」を弾けるようになりたいんですけど、さすがにそれは今のレベルでは・・・。
それで、簡単アレンジ楽譜からの練習を提案しましたが、正義感が強く、「本物でないと嫌です。」と言われました。(汗)
確かに、簡単楽譜はショパンが作ったものではありませんが、ショパンも多くの人が自分の曲を喜んでくれるのなら許してくれると思います。
それに「即興曲」なのでショパンも即興で作ったのではないでしょうか。
これ即興で弾けるって恐ろしいことですが。(笑)
見つかったショパンによる自筆譜は、筆写譜が出回った後に書かれたようなので、何が本物かは分かりません。
そういうことで、自分に合わせた簡単アレンジで楽しむことは決して悪いことではないと思います。
アメージンググレイスでレベルを上げていく
例として「アメージンググレイス」を取り上げました。
これは最初に紹介した70代のレッスン生が希望された曲で、驚くほど上達された曲です。
①超簡単楽譜で
まず、私が作った超簡単楽譜で練習してもらいました。
この楽譜は無料でダウンロードして使えますので、どうぞ使ってください。
②少しだけ難しく
こちらはヤマハ「ぷりんと楽譜」の初級編です。
①の超簡単楽譜より少し難しくなり、それだけかっこよさも増します。
でもハ長調なので、そんなに苦労しなくていいと思います。
左手が難しい時は、まず下の音だけで練習しましょう。
③もう少し難しく表現の幅を広げる
こちらの楽譜はよく歌われるト長調で書いてあります。
右手は和音で厚みを増し、左手は右手の音を伸ばしている時に動くように書かれているので雰囲気がアップします。
家族が集まった時に披露するのにもぴったりです。
④さらに上を目指したい時に
こちらは2度転調をして、どんどん難しくなっていきます。
とても聴き甲斐のあるアレンジです。
もうここまで行ったら、「初心者」とは言えませんね。
まとめ
今回は、大人のピアノ初心者が1か月でビックリするほど上達する5ポイントについてお話ししました。
いかがだったでしょうか?
今までの練習のやり方を少し変えるだけで、ビックリするほど上達できると思います!
吉岡裕美ミュージックスクール熊本では、一人ひとりの「弾きたい」「楽しみたい」を叶えるお手伝いをしています。
ご希望の曲の超簡単楽譜を作ったり練習のアドバイスをしたりもできますので、どうぞお気軽にご相談ください。
お問い合わせはこちらからどうぞ。
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