エリーゼのために|ピアノでの弾き方はこの7つのコツから!

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ベートーヴェンの「エリーゼのために」はピアノを始める人にとって憧れの曲1位です。

私も何人かの生徒さんと「エリーゼのために」を練習しましたが、急に速くなったりリズムが分からなくなったりと、だいたい同じところでつまずかれました。

生徒さんとのレッスンを振り返り、私が「エリーゼのために」を弾くために大事なポイントだなと思ったところは以下の7点です。

●一定の速度で練習する
●リズムが分かりにくいところは全部16分音符に置き換える
●4つの部分に分けて練習を進める
●【Aの部分】フレーズの山を意識してなめらかに
●【Bの部分】明るく希望を感じて
●【Cの部分】左手連打音の弾き方に注意
●【最後の部分】3連符をなめらかにつなぐ

それでは、「エリーゼのために」を弾くための7つのコツについてお伝えしていきます。

※こちらでの小節の数え方は、繰り返したら新しく数え直しているとご理解ください。

一定の速度で練習する

他の曲では、よく簡単なところは速く、難しいところは遅く弾きがちですが、「エリーゼのために」では楽譜の見た目が変わると気が焦るのか、そこだけ急に速く弾いちゃう人がおられます。(汗)

特に以下の3箇所でその傾向が見られます。

①53小節からの32分音符のところ
②82小節からの左手連打音
③100小節からの3連符

「エリーゼのために」は、有名な冒頭のテーマが16分音符でできていますから、他の形のところも16分音符に置き換えて、最初の「タラララララララ」と同じテンポで弾きましょう。

それでは、それぞれについて説明しますね。

53小節からの32分音符のところ

右手が32分音符になっているので、見ただけで動揺しそうですよね。(汗)

でも大丈夫。

「タラララララ」のタやラに2つ入れればいいので「タタララララララララララ」と歌ってみたらいいです。

82小節からの左手連打音

ここは、16分音符なので、最初の「タラララララララ」と同じなのですが、いきなり速く弾き出す人がおられます。

同じ音が何か不穏な感じで続くので、焦る気持ちになるのかも知れませんね。

落ち着いて弾いてくださいね。

100小節からの3連符

3連符も焦っちゃいますよね。(汗)

ここの3連符はひとまとまりが8分音符と同じ長さです。

ということは16分音符2個。

ロールケーキを縦に3つ並べて、それを2等分すると想像しましょう。(羊羹でもいいですけど 笑)

すると、真ん中のケーキをちょうど2つに切らないといけませんね。

ですから、2つめの16分音符は真ん中の音の1/2の長さのところに入ります。

リズムが分かりにくいところは全部16分音符に置き換える

上でお話したことと重なりますが、「エリーゼのために」に関しては、リズムが分からなくなったら全部16分音符に置き換えて考えましょう。

下の3箇所が、よく生徒さんが迷われるところです。

①53小節からの32分音符
②59小節の付点8分音符
③100小節からの3連符

①と③については、上で説明しましたので、②について説明します。

59小節の付点8分音符

難しいリズムではありませんが、この付点8分音符が短くなる人が多いです。

16分音符で数えたら、「タタタ」と3つ分。

この小節は「タタタ|タタ|ン」となります。

4つの部分に分けて練習を進める

「エリーゼのために」はA(有名なテーマ)→B(明るくて穏やかな部分)→A→C(不穏な雰囲気)→Aというロンド形式になっています。

ロンド形式とは、間に他の部分を挟んで同じ主題が3回以上繰り返される形のことです。

「エリーゼのために」は全曲を通して練習するのではなく、A→B→Cと一部分ずつ練習していったが効率的す。

ただ最後のAの部分に3連符が出てくるところがちょっと難しいので、以下のように4つに分けて練習を進めるといいと思います。

①A(45小節まで)
②B→A(45小節から81小節まで)
③C(82小節から99小節まで)
④A(100小節から最後まで)

【Aの部分】フレーズの山を意識してなめらかに

最も有名なところですね。

このAの中で、一番盛り上がるところは2かっこの次の小節です。

出だしから45小節までを一つの大きな山と捉え、18小節に向かっていき、また静かに下りていきましょう。

でもここはppで始まり一番強いところがmf、しかも頂点もそんなに高い音になる訳ではありません。

なだらかで穏やかな山を行く感じでなめらかに弾きましょう。

しかし、なめらかに弾くためには、そのための基礎的な技術が必要です。

まずは出だしのミ♯レミ♯レミシレドラをなめらかに弾く練習です。

ここで大事なのは、最初からなめらかに弾こうとは思わないでくださいね。(汗)

なめらかに弾くためには、その前段階が必要です。

ここの右手の指番号は54545・・・。

小指と薬指にしっかり力が入らない方は、まずゆっくり強く、そしてレガートではなく一音一音テヌートで弾く練習をしましょう。

また54545というふうに、拍の後半の音が強くならないように気をつけましょう。

それからその後の左手と右手のアルペジオがなめらかにつながるように練習しましょう。

そのためには、弾く前からしっかりと手を広げて鍵盤の上に置いておいてください。

左手のラミラがスムーズにいかない時には、まず分散しないでラミラの和音を押さえる練習をしましょう。

【Bの部分】明るく希望を感じて

Bの部分は楽譜上は変わりませんが、実際はヘ長調になっていて、明るく希望を感じる曲調になっています。

でも派手に弾くのではなくて優しく弾いてくださいね。

ここも最初のAと同じく、大きな山を感じて演奏するといいでしょう。

2かっこ後半の右手、左手2音ずつの和音を丁寧に弾けるように練習してください。

また右手のメロディーを歌わせることも大事ですが、それを支える左手のアルペジオが正確なテンポできれいに弾けるように練習しましょう。

左手に合わせて右手メロディーを歌うのも表現力を高めるのにはいい方法です。

32分音符のところについては上で説明していますので見てくださいね。

【Cの部分】左手連打音の弾き方に注意

Cの左手部分は同音の連打が続きます。

これがなかなか難しいですね。

急にどこかの音が強くなったりしないように練習しましょう。

左手のドドドドドドは楽譜に321321という運指が書いてあるのが多いと思いますが、これで均等に弾くのが難しい場合は333333など同じ指で弾いてもいいです。

両手で弾けるようになったら左手の連打も右手メロディーの強弱に合わせて弾くようにしましょう。

【最後のAの部分】3連符をなめらかにつなぐ

いよいよ最後の部分ですね。

ここは5小節分の3連符の部分以外は前に練習したところです。

3連符の部分のリズムの取り方については上で説明していますので見てくださいね。

速度が安定したら、なめらかに弾けるように練習しますが、そのためにはやはり、「ゆっくり強く練習する」が原則です。

3連符が終わり、105小節のテーマに戻るところでテンポが変わってしまう人がおられます。

どちらの小節も「1、2、3」と数えながら同じテンポで弾きましょう。

3連符から16分音符のテーマにスムーズに移りましょう。

テンポを揺らすのは、正確に弾けるようになってからにしてくださいね。

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35年間の中学音楽教師の経験を生かして、現在は吉岡裕美ミュージックスクールにて歌とピアノのレッスンをしています。
特に、音痴改善や大人初心者のピアノレッスンが好評です。
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また、30年間、大津少年少女合唱団の指導をしています。

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